ジャパニーズ・グラフィティー ~G.S.コレクション~
作曲者・編曲者
編曲: 横内 章次
解説
《ジャパニーズ・グラフィティー ~G.S.コレクション~》は、1960年代後半に一大ブームを巻き起こした G.S.(グループ・サウンズ) の名曲をメドレーにした吹奏楽作品です。
編曲は横内章次、人気シリーズ「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」第22集に収録されており、吹奏楽コンサートのポップスステージで定番の一曲となっています。
演奏時間は約9分、難易度は中級から上級程度。懐かしい昭和の名曲を、吹奏楽ならではの華やかでドラマチックなサウンドで楽しめるアレンジになっています。
G.S.とは?
G.S.(グループ・サウンズ)とは、エレキギターやベース、ドラムを中心としたバンド編成で演奏された、1960年代の日本発ポップスの潮流です。
ビートルズの影響を受けつつ、日本的な歌謡曲の要素も取り入れた独自のスタイルで、多くの若者を熱狂させました。
ブルーコメッツ、スパイダース、タイガースなど、当時のスターたちが残した楽曲は、今も昭和歌謡史に欠かせない存在です。
演奏の特徴
このメドレーでは、各曲が吹奏楽の特色を活かした形で再現されており、ソロやアンサンブルの妙味が楽しめます。
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ブルー・シャトー
クラリネットや木管によるオルガン風の響きが印象的。透明感のあるサウンドづくりが求められます。 -
想い出の渚
8ビートにラテンの要素を加えた軽快な雰囲気。トランペットやアルトサックスのソロが歌心を発揮する場面です。 -
長い髪の少女
テンポの変化があり、スネアのリズムが基盤に。ホルンやトロンボーンの旋律が織り交ぜられる構成がユニーク。 -
夕陽が泣いている
トロンボーンとフルートの絡みが美しい叙情的なシーン。終盤に向けてテンポアップし、盛り上がりを作ります。 -
シーサイド・バウンド
明るく勢いのあるナンバーでフィナーレへ。途中のジャズ・ブルース風の展開が吹奏楽らしい楽しさを演出します。
全体を通してテンポやスタイルの変化が多く、ソロ・アンサンブル・合奏のバランスを取ることが演奏のカギになります。
収録曲一覧
- ブルー・シャトー(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
- 想い出の渚(ザ・ワイルドワンズ)
- 長い髪の少女(ザ・ゴールデン・カップス)
- 夕陽が泣いている(ザ・スパイダース)
- シーサイド・バウンド(ザ・タイガース)